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増鑄剤はグリ-スの流動特性を表わしてくれる大変重要な成分で使用温度範囲で基油に不溶ではあるが,親火性がある固体として基油の中に細かく分散され安定した3次元的構造を形成する物質で,グリ-スの耐熱性,耐水性,機械的安全性,耐振動性に絶対的な影響を与えます。 増鑄剤は普通グリース総重量の5~20%程度占めて大きく石鹸, コンプレックス石鹸, 有機界非石鹸,無機界非石鹸で分けることができてその特性は下段‘増鑄剤の特性および用途’に現われます。増鑄剤としては使用温度範囲で基油に溶けることはないですが親和性がある固体で基油の中に細かく分散して安定した3次元構造を作った方が良いです。金属と脂肪酸の配合で色々なグリースが可能で金属としてはナトリウム,カルシウム,リチウム,アルミニウムなどが使われますがナトリウム石鹸,グリースは水に弱くてカルシウム,アルミニウム石鹸,グリスは耐熱性がない為に水にも熱にも強い万能型リテュム石鹸グリスが多くなっています。脂肪酸原料としては油脂またはそれを加水分解して,グリセリンを抜いた調剤脂肪酸も利用されますが,リテュム石鹸用としては精製したステアリン酸,または、箆麻子油の硬化脂肪酸の12Hydroシステアレイトゥサンを使うことが多いです。この二種類によるグリースは使用上の特性がすこし違います。リテュム石鹸グリスでも200℃前後では液化する上に転移点もありますので,脂肪酸に添加して,他の有機酸を使って,複合石鹸として耐熱性を改良したのがコンプレックスグリースと呼ばれる物です。 カルシウム コンプレックス,アルミニウムコンプレックス,リチウム コンプレックス グリースなどがありまして適点は200℃を越えます。より一層石鹸界の限界を越えていますから石鹸以外の増鑄剤を使用したのが非石鹸界グリスです。有機系ではポルリウレア弗素樹脂界があり,無機界ではベントンおよびシリカゲル グリースがありまして,無機界の場合は親油性を付与しますから有機物による表面処理が必要とされます。非石鹸界グリースは増鑄剤それ自体の耐熱性は良くても長期間高温で維持されれば構造が変化して軟化したり硬化したりすることがあるので注意が必要です。
 
 
区分
種類
特性
用度









Calcium
Soap
  70℃まで使用可能 条件が過酷ではない一般潤滑用
  耐水性良好
  全段安定性が良くない
  適点 100℃前後
Sodium
Soap
  内熱性が比較的良好ですが高温に 転がりベアリングまたはベアリング-グリースでたくさん使われますが現在はLithium Soap Grease
で交替される.
   なると冷却後硬化される。
  100℃まで使用可能
  適点 160℃以上
Lithium
  内熱性良好 万能 グリースとして転がりベアリ
ングをはじめ各種潤滑部位に使用
Soap
  適点 190℃全後
  120~130℃まで使用
  耐水性, 全段安全性良好
 
区分
種類
特性
用度









    適点250℃以上  
  二塩基酸の一部を石鹸化して
   Complexに出来る.
Soap
  製造が難しい.
高温 wheelベアリングーグリース
  耐水性 良好
  機械的安全性がとても良好
Calcium
Complex
Soap
  適点250℃以上
一般内熱グリース
鉄鋼集中給油用グリース
wheelベアリングーグリース
  空気中の水分による表面から
   硬化する傾向がある
  内荷重性が優れる
Aluminium
Complex
Soap
  適点 260℃以上
工業用高温グリース
食品用グリース
高温用集中グリース
  高温から残類物が少ないですが
   軟化流出される傾向がある. .
  耐水性が優れる
  Pumpability良好







Urea
  高温安定性が良い
高温,高速
縮水用グリース
焼却炉
製鉄工場の集中給油用
  有分利が少ない
  耐水性,酸化安定度が良い
  内振動性が良好
有機処理の 粘土
  無適点
一般的な高温潤滑箇所
  全段安全性良好ただし, 200℃以上で
   有機処理剤が分解しながら軟化して
   多量の残渣を残して潤滑性を
   失う場合がある.
Silica
Gel
  合成油を基油に使用
加熱でベアリング
  内熱性がとても優れている
  無適点
  耐水性と防錆性に問題がある
PTFE
  内熱性がとても優れている
自動車塗装line,
航空宇宙用などの特殊用度
  化学的にとても安定される
  高価の製品